アートプロジェクト高崎 ART PROJECT TAKASAKI

URBAN PROJECT

松岡洋太・豊田玉之介

2016.9.24 SAT - 10.4 TUE
ラジオ高崎・市庁舎1F
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アーバンプロジェクト(ミューラルアート)について

昨今、日本でもにわかに注目を集めはじめた「ミューラルアート」。 もとは欧米諸国で自然発生的に広がったストリートアートがルーツの一つでもあるこの新しいアート・フォームは、街にある既存のビルの壁面や建造物にペインティングするという、街中全ての人々に向けられた非常にダイナミックなパブリックアートです。 街に大きな絵を描くというそのシンプルさ・地域の風景を一変させる大きな影響力をもつことから、観光を中心とした行政事業の取り組みとして世界各地の名だたる大都市からローカルタウンまでそれぞれの目的をもって歓迎され、広く普及し浸透し始めています。 このフィールドでは、いずれも従来の絵画の常識を逸脱・凌駕するような斬新なアーティストが活躍しています。 同時代の作家によってその地域や場所・そこに集う人々の文化や気配、すなわち「今、ここ」を、前衛的な感性で鋭く捉え、息遣いもそのままに記録するエネルギッシュな芸術表現です。 唯一無二のすぐれたアート作品が不特定多数の目に触れる場に描かれるということは、街に新しいランドマークが生まれることを意味します。また現在では、既存のメディアにとどまらずSNSの個人投稿などを通じて国際的にも大きな注目を集め、地域のアイデンティティとして機能していくことでしょう。
「ART PROJECT TAKASAKI アーバンプロジェクト」においても、たくさんの人々の心を踊らせるような素晴らしいアートが生まれると同時に新しい文化の発信と交流が発生し、地域全体の活性につながっていく、そんな未来にポジティブな影響をもたらすプロジェクトとなることを期待しています。

Kenji Daikoku (大黒健嗣・キュレーター、アートディレクター・AMP、BnA hotel Koenji etc..)

アーティストプロフィール

h2.7m×w20m×three Pillar and ground
Mural at Bction art project Tokyo japan 2014

松岡洋太
YOUTA MATSUOKA
(JONJON GREEN)

1978年 群馬県高崎市生まれ 多摩美術大学美術学部卒業。
ビートカルチャー、グラフィティカルチャーといったストリートと密接した文化と、ヒッピーカルチャーやパンクなどのカウンターカルチャーに影響を受け、大学卒業後単身アジア、ヨーロッパを放浪。帰国後の2004年よりライブペインティングを軸に制作活動を開始。現在までに日本、アメリカ、シンガポール、カナダでの展示、またコカコーラジャパン、ユニクロ、FACEBOOK japan、instaglam japan、Heineken等の大手企業や多様なアーティスト達とのコラボレーションワーク、室内外への壁画制作、アートショウ企画、など活動の幅は多岐に渡る。
この度の「ART PROJECT TAKASAKI アーバンプロジェクト」では、ラジオ高崎に特別に設置された壁面に大サイズのミューラルアートが描かれる。 パレットの上で偶発的に現れるような様々な色彩実験を一つの画面に収めていくセルフコラージュ的な手法で描く抽象表現のペインティング作品は高い評価を受け、キャンバスにとどまらずfacebook japanのオフィス内壁画や“泊まれるアート”をコンセプトにしたアートホテル「BnA hotel」等、様々な場所へのミューラル作品を残している。 また、今年シドニーで開催されるbeams festivalなどのアートフェスティバルをはじめ、国内外の実験精神あふれる魅力的なアートプロジェクトから招待を受ける、まさに今このフィールドで最も注目を浴びる、挑戦的でホットなアーティストの一人。
web / www.jonjongreen.com

" Bêtes d’expo ! "(ブザンソン)
主催:ブザンソン美術博物館、シタデル、ブザンソン美術高等学院大学

豊田玉之介
TAMANOSUKE TOYODA

1988年 群馬県高崎市生まれ 信州大学教育学部美術教育分野卒業。
小さな頃から絵を描くことが好きで、将来は漠然と絵を描く仕事をしたいと考えていました。美術を仕事にするためには、まず、唯一無二の作品を作ることが自分にとっては最低条件で「新しい表現…。新しい表現…。」と自分に言い聞かせながらこれまで制作に取り組んできました。大学に入学した時もそれは変わらず、新たな表現のために素材を変えてみたり、基底材を変えてみたり時間の許す限り、思いつく限り様々なことを試しました。現在のマンガのような表現で絵を描き始めたのは大学4年生の頃、古本屋で見たつげ義春や水木しげる等の作品に影響を受けて描き始めました。この表現を始めた当初からマンガのようにストーリーのあるものは描けるとも思っていなかったし、描こうとも思っていなかったので、ただ、四角いコマの中に吹き出しを入れる行為や前後のコマの関係を楽しみながら実験的な作品を作っていました。
大学を卒業してしばらく経った2014年、高崎のSNARKというところでで、これまで実験的に制作してきた作品を発表した際、アートディレクターのフレデリックさん、須藤さんが展示していた作品の一つに興味をもってくれ同年、高崎市街地で開催された高アートというアートイベントで作品を発表する機会を頂きました。作品は、高崎駅西口、ラジオ高崎の二カ所に一つ一つのコマを拡大した形で展示されゴールデンウィーク中多くの方に鑑賞して頂きました。
高アートの作品は、その後、フレデリックさん等の協力のもと海を渡りフランスのブザンソン、マルセイユでも展示しました。