井上 純 [Jun INOUE]
日本特有の繊細な精神性をアブストラクトな線で描き、独特な「間」を作品の中に生み出し、モダンなセンスと伝統的なスピリッツが混ざり合うように、絶妙な感覚が見る者の意識を刺激する。スタイルが常に変化していく自身の表現は、平面から立ち上がり、様々な分野との融合が見受けられる。2010年米ナイキ本社への壁画制作や2012年パリコレ、南フランスの音楽祭「Worldwide Festival」でのライブペイントなど、ファッションや音楽ともリンクし多岐に渡り作品を発表し続けている。国内外での個展多数。
鬼頭 健吾 [Kengo KITO]
1977年愛知県生まれ。フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど既製品のカラフルさ、鏡やラメの反射を活かし、モーターによる動きなど回転や循環をも取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など多様な表現方法を用いた作品を発表。それらは現代の人工的な色彩感覚や輝きと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを混在させている。2017~2018年個展「Multiple Star Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」 ハラミュージアムアーク(群馬)、2018年「六本木アートナイト2018」国立新美術館ではメインアーティストを務める。
JONJON GREEN by 松岡 洋太 [JONJON GREEN by Youta MATSUOKA]
1978年群馬県高崎市生まれ、多摩美術大学美術学部卒業。ビートカルチャー、HIPHOP、グラフィティカルチャーなどストリートと密接した文化と、ヒッピーカルチャーやパンクなどのカウンターカルチャーに影響を受け、大学卒業後単身アジア、ヨーロッパを放浪。帰国後2004年より本格的に制作を開始。国内外での作品発表と共に壁画制作、アートショウ企画、多様なアーティストや企業とのコラボレーションワーク制作など、活動の幅は多岐に渡る。ストリートと美術の世界を横断するスタンスで現代の日本における美術作家としての在り方を模索している。
新保 義暁 [Lu / Yoshiaki SHINBO]
1980年群馬県生まれ。高崎市在住。視覚から得る印象を元としたコミュニケーションをペインティング、グラフィックツールの技術を互いに使い、その場に即したアイデアを多様なスタイルで展開、制作している。今回展示するのは 「arrows」と題した町にあふれる矢印記号を非日常的に配置した作品。異なる色で個性化した一つの矢印はその先の矢印を、その先の矢印はまたその先を示しながら、個が全体として調和する流れを表現する。
竹村 京 [Kei TAKEMURA]
1975年東京都生まれ。高崎在住。2002年東京藝術大学美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。写真や描かれたドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた平面のインスタレーションを発表。刺繍をするという行為は、竹村にとって「仮に」という状態を作り出すことを意図しており、既に存在しないものや記憶のかけらをより具体的な存在へと昇華させる。また壊れてしまった食器を用いた「修復シリーズ」は、その部分を白に光る絹糸で縫うことにより傷口に光を与え、移しい状態として新たに蘇らせる。
バキバキ [BAKIBAKI]
1978年大阪生まれ。 2001年京都市立芸術大学卒業。ミニマルな直線の繰り返しが有機的な曲線を描いていく独自の"BAKI柄"をシグネチャーとして全国や世界各地に壁画やライブペイント、ワークショップで足跡を残している。その図案は現代の和柄としても浸透しており、伝統的な京表具や武防具とのコラボレーションや増上寺光摂殿の襖絵、世界遺産の姫路城へのプロジェクションマッピング素材提供、大阪国際空港屋上壁画ワークショップなどを手がけている。
http://bakibaking.com
パラモデル・ハヤシヤスヒコ [paramodel yasuhiko hayashi]
デザイナーを経て、2001年京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業。同年より中野祐介と作品制作発表を開始し2003年よりパラモデルと名乗る。2017年より個人名義での活動も開始。東大阪の町工場で生まれ育ったという背景をもち、大量生産された工業製品の特にユニット性のあるパーツを用いて、1人または不特定多数の人々と遊ぶことによって、サイトスペシフィックな拡張性のあるインスタレーションから絵画、彫刻、写真、映像など様々な方法で、美術における空間表現の可能性を探る作品を制作する。
堀口 泰代 [Yasuyo HORIGUCHI]
1977年高崎市生まれ、東京都在住。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。身体性の回帰をテーマに平面作品やインスタレーションを展開。近作では建築物などを模した衣服をモデルに着付け、任意の場所であたかも風景を撮るように写真に収めた後、それらを「衣服でありながら、本来の機能から逸脱した何か」と「風景写真でもあり、ポートレートでもある何か」として提示している。アートオリンピア2017実行委員特別賞、Brillia ART AWARD 2018 等。
丸 倫徳 [Michinori MARU]
神奈川県藤沢市出身。ペインティング、ドローイング、壁画、サインペイントなどの表現メディアを用い、ストリート、ギャラリー、店舗、ビーチなど国内外を問わずどこにでも出向いて制作。旅の足跡を残しながら、時にサイトスペシフィックな制作活動を行っている。逗子海岸映画祭のサインやグラフィックなど多くのアートワークを手がける。フットウェアメーカーKEENアンバサダー。
三枝 愛 [Ai MIEDA]
1991年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了。埼玉・京都を拠点に活動。2014年秋より、自身の生まれ育った環境とその変化を見守る作品「庭のほつれ」を制作。庭のように親しんできた環境が失われていくさまを、拓本や染色によって写し取る。「清流の国ぎふ芸術祭 Art Aword IN THECUBE 2017」O JUN賞、「群馬青年 ビエンナーレ2017」群馬の森野外展示作品賞など。
村田 峰紀[Mineki MURATA]
1979年群馬県生まれ、前橋市在住。2005年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。原始的身体所作で強いインパクトを与えるパフォーマンスやその結果として生み出されるインスタレーション、ドローイング等を発表している。今回は「パフォーマンスアーティストという普段の生活ではなかなか見ることのない生き物の生態をみてもらう」ための制作/パフォーマンス「どろうぶつえん」に挑む。
油野 愛子[Aiko YUNO]
1993年大阪府生まれ。2017年京都造形芸術大学院美術専攻総合造形領域終了。生活の中で出会った小さな出来事を、幼少期の記憶に関係するオモチャや身の回りにある既製品とグリッターや樹脂などと組み合わせ即興でコラージュしたドローイングや立体物を制作。人生の不確かなユートピアに向かう「私」と日々移ろう環境に幸せとは何かと問う。2017年CAF賞入選、2018年京都アートラウンジ Exhibition「今、注目すべき若手アーティスト20名によるグループ展」参加。
渡辺 香奈[Kana WATANABE]
1980年岩手県盛岡市出身、高崎市在住。2005年慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了。2012年文化庁新進芸術家海外派遣員としてスペイン・マドリードに留学。スペインのリアリズム絵画から学んだ写実描写を駆使し、時とともに移ろいゆく花や、物語を纏う風景・人物などを描く。2011年第8回上毛芸術文化賞〈美術部門〉、高崎市功労者。2013年アントニオ・ロペス・ガルシア絵画講習会にてアントニオ・ロペス優秀作品賞。